背すじ伸ばして (Hold me softly)

（写真と文章は前回募集時のものです）

シンとした空気。寺町の厳かさと溶け合って。思わず背すじ伸びるような。規律と孤立。嫌いじゃない。だけど、そこまで強くないから。時にHold me Softly.

冬の本郷通り歩けば。思わずそんな事も思います。通り沿いは、建ち並ぶマンション。所々に、お寺。大通りを過ぎる車、人通りはまばらで。やはり、駒込とか白山は、こうでなくちゃいけませんよね。知らんがな、ですか。そうですか。所々に石材店が。鐘の音が聞こえてきそうです。

ヒョコヒョコと、本郷通りから脇道に入って歩けば。公園から眺める、募集のお部屋。白のトラックの先の、4階建。公園、作業員。お互い、お疲れ様ですね。

オートロックの類はなくて。階段で3階まであがります。エレベーターの類もまた、なくて。ところで、3階のお部屋、ワンフロア専有です。両隣、気にしない。

ドアオープン。途端に広がる、Wooden Story. あらやだ、素敵。お邪魔します。

どうしたんでしょうね。外観からは想像もつかない、Woodyな造り。オーナーに、Thank You. 間取りはシンプルなワンルーム。だのに、全然、普通じゃない。

カーブを描く壁面には収納スペース。キッチンの色味は、ん？不思議な取り合わせ。単身サイズのワンルームにしては、割と充実した設備。個人的には、洗濯機置き場の雰囲気が好きで。なんでしょうね、洗濯機置き場の雰囲気って。お手洗いのドアを開ければ。山小屋のそれ？この狭さ、やけに落ち着けそうです。なお、洗面鏡はついていません。

浴室は、浴槽手前のスペースが若干狭さを感じるかもしれません。

広さはありませんが、バルコニーが付いているのは嬉しいところで。外を見やれば、先ほどの公園。新緑の季節は、どんな公園感でしょうか。

玄関脇にはシューズボックスと収納。こちらも、Woodyな仕様で。

どうしましょうね。木質溢れる室内空間、それはそれはGood Surpriseで。室内を歩けば感じる木の質感。柔らかに、包まれる感覚。Hold me softly. でもやはり、駒込。背すじ伸びます。若者向けの、ワーキャーした場所は、多分そんなにありません。遊びも友人も遠ざけて。ポケットに手を突っ込んで、ひとり白い息吐きながら歩くには、大変に適した町だと思うのですが。どうなんでしょう。

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