不揃いな粒揃いたち

不揃いでも良いじゃない。ひとつひとつ、粒がたってれば。お部屋も、私たちも。ねえ、そうでしょう？

知らんがな、って話ですか。そうですよね。さておき。成増駅です。物件まで、若干、坂があります。とぼとぼと歩いて、物件現地。合金メッキの鋼板に包まれた建物。玄関は、円窓がついていて、何か近未来的な印象。

玄関を開けると、びっくり。大きなシューズボックスは渋い色味の木製で。そして、視線の先には、全く艶やかにオイル仕上げされた木製の階段。どこ行った、近未来風。

メゾネットタイプの、まずは1階部分。床材は、これでもか、というほどのオイルツヤツヤ仕上げ。木目がはっきりとしたパイン材が、ツヤッツヤ。照明をつけていないため、若干暗めの写真ですみません。LDKは11.8帖表記ですが、実際室内に佇むと、そこまでの広さは感じません。念のためご留意下さい。

キッチンは業務用ステンレスキッチンを彷彿とさせる仕様。IHのクッキングヒーターの下部、ボタンサインがオレンジ。来たな、近未来風。Back to the future

LDKの奥のドアを開けてみますと、これまた不思議な取り合わせ。床材が急にシンプルスタイルに。しかし、可動式の渋い小棚が置かれ。なんという不揃い感。そして、浴室なのですが。天井が、高い。天井が、たっかい。木製のすのこが置いてあって。急に民宿スタイル。面白い。

このままどこまで突っ込みどころが控えているのか。楽しみでなりません。例の階段をのぼりましょう。なんでしょう。窓が面白そう。

2階部分の居室。変わらず、床はツヤッツヤ。そして、奥に進むにつれて天井が高くなって。それにしても、天井と壁面はどこか宇宙船船内風。だのに、建具や床材は渋めの木材使い。なんとも不揃い、面白い。

これまた面白い窓の前に、カウンターが。良い味出してます。

ところ変わって、収納はマットな質感の木造収納。どうして？収納力は高めです。

どうしたの？急に古民家風の窓なんかしちゃって。どこか懐かしさ感じるすりガラス。どうした。好き

天井には引っ掛けシーリングがついてますので、お好みの照明を。どんな灯りがあいますかね。天井一部にはダウンライトも。

思い切って、照明をつけてみました。思い切る必要などどこにもありませんが、写真の通りとなっております。

さて。終点はバルコニー。奥行きがありますね。周囲に家々がありますが、眺望は割とGoodめ。

いやはや。なかなかに、チグハグな室内でしたが。ひとつひとつを見てとると、良いんです。とても。グッとくる内装の品々。総体としてまとまっているかどうかは別として、ですが。でもですよ、不揃いでも良いじゃないですか。そもそも、あなたもわたしも、異なる個人、異なる個体。不揃いで当たり前ですよ。時間をかけて違いを理解し、やがて馴染んでいく、というものじゃないでしょうか。そんなことないですか。そうですか。

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