【募集終了】あるデザイナーのつぶやき

世田谷区若林。天井の高い、コンクリートの空間。最上階の角部屋、脇にはルーフバルコニー。キーワード盛り沢山ですが、ところで、どうしてこの部屋、選んだんですか？Aさん。

aeTe : 早速ですが、ご職業、伺えますか？

A : 30代、デザイナーです。デザイナーと言ってもアレですが、主にクライアント企業の進みたいと思っている方向性を言語化する手伝いをしたり、それこそロゴのデザインからWEBまわりの実装まで、幅広く手掛けています。

aeTe : おひとりで？

A : 大学を卒業して10年経ったくらいでしょうか。企業勤めを経て、2年ほど前に独立しました。付き合いのあるデザイン会社とプロジェクトに入ることもありますし、直接クライアントワークを請け負うこともあります。あとは自社プロダクトのリリースも準備しています。

aeTe : そうですか。

(募集のお部屋は3階最上階の角部屋。階段でのぼります。コンクリート打ちっぱなしの外観、ドアも無機質なそれで)

aeTe : このお部屋には、どんな経緯で？

A : 基本的に仕事はリモートワークです。働き方は、これからも変わらないと思います。当面はひとりで過ごす生活でしょうし。デザイナーとして、日々の安定度が増す中で、仕事と生活を、腰を落ち着けて進めていく。そんな場所というか、拠点が欲しいと思っていました。

(玄関のライト、結構グッとくるのですが、どうなんでしょう)

aeTe : そういう意味では、このお部屋のポイントって、どのあたりなんでしょうか？

A : そうですね。正直、最初にこのお部屋を見た時には、少し手狭な印象でした。居室が8.7帖って聞いて、賃料の割にはアレかな、と。ただ、天井の高さが約2.5mということで。スタジオっぽさがあるのは好印象でした。

(そうなんですよね。仕事関係の書棚や、しっかりとしたデスク置いて。その他インテリア配置すると、ちょっとアレかな、という気はしますよね)

A : ただ、窓が大きくて。それと、見てもらうと分かると思うのですが、バルコニーが広がっていて。

(2面採光の、ルーフバルコニー付きというやつですね)

A : 29.04㎡という専有面積以上の、このルーフバルコニー込みの空間の広がり。隣には建物が隣接しているので、抜け感というよりも、逆にプライベート感ある場所、というところでしょうか。部屋で仕事して。合間に、ルーフバルコニーでリラックスして。そういうことなら、アリかもしれないな、という、気持ちが徐々に、という感じです。

(確かに、お隣の建物から視線がバチバチ、という感じではないかもしれませんね)

A : 若干の懸念は、収納でした。荷物は多くない方ですが、室内は仕事がしやすいよう、なるべくモノを置きたくなかったのです。その点、収納は写真のひとつのみ。引っ越す際に、結構断捨離したかもしれません。ところで、建具のグレーの具合、ちょっと良くないですか？

(そうですか)

aeTe : 食事とかは、どうしてるんですか？

A : 毎食自炊、というわけにはいかないのですが。最近はランニングにハマってるので、食事にも気を使い始めてます。キッチンスペースは広くはないので、本当に簡単なもので済ませますけど。

(健康第一ですよね)

A : この部屋の裏手に、緑道があるので。この緑道からランニングをスタートしてます。環七通りに出て、ぐるっと世田谷から松陰神社前を回って戻ったり、ですかね。世田谷線沿いは、個人店が多いので、ランニングしながら次に寄るお店をチェックしてみたり。

aeTe : 世田谷線推し、ということで宜しいんでしょうか？

A : 渋谷から足が遠のいてしばらく経ちますが。三軒茶屋は馴染みの店もあって、今も通っています。その点、世田谷線は三軒茶屋へのアクセスが良いですし。あとは、とにかく騒がしくなく、のんびりとした空気感のエリアで腰を落ち着けたい、という思いもあって。

aeTe : なるほど、わかりました。本日はありがとうございました。

もちろん(もちろん？)、Aさんとのくだりはフィクションです。ご紹介のお部屋は、絶賛借主を募集中です。なお、Aさんのコメントを書くにあたり、特定の誰かを想定したものではありません。食事のくだりのみ、実兄のエピソードを引いているのみです。

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