【募集終了】行き先はボートにでも聞いて

1990年に建てられたデザイナーズマンション。内観はコンクリート打ちっ放しのスタイリッシュな印象。1LDKで始めるふたり暮らし。その行く末は、不安定で、不確かで。いっそ、池のボートにでも乗りながら。ふたりの行先、導いてもらいましょうか。

相も変わらぬポエム、もう聞き飽きましたか。そうですか。もう少しだけ、ポエらせてください。それはそうと、洗足池。東急池上線の洗足池駅をおりますと、通りを挟んで、ボートの文字。ボート。なんとも言えない響き。住んでいるエリアの最寄り駅に、ぽっかりとした池があるって。なかなかですね。池を横目に、ちょうど洗足池ボートの反対側へと移動することになるのですが、ふと見かけた線路の真下をくぐる道。連れ合いと、stand by meしたら良いのかもしれません。イメージだけですよ。線路に入ってはダメですからね。

あらまあ、ダサカッコいいわね。これが私の第一印象。1990年に建てられましたか。そうですか。トレンディドラマを彷彿とさせますね。

玄関を開けた先も、ちょっとした空間の演出になっていて。なんでしょうね。和久井映見の残像が見えますが、私だけですか。

約11帖のLDKは、西側方向の外壁が緩くカーブを描いて。ガラスブロックから差し込む光の入射角に生まれる変化。振り返るとキッチン。独立型タイプのそれ、うっすらと、光。

キッチンスペースには洗濯機置き場もあって。食事のあれやこれやと、洗濯。何かと湿気がちとなりそうな印象ですが、キッチンの手元に窓がありますので、安心。

洋室は約5.9帖。こちらにもガラスブロックが。

申し訳程度のバルコニーなのですが、ふと隣を見やると、ネイビー。なんだか笑っちゃいますね。もちろん、良い意味で、です。

ふたりで住むには、多少手狭感生まれるサイズ感かもしれません。どうなんでしょうね。なし崩し的に始まったふたり暮らし。この先、私たちはどこに向かっていくのか。涼しげな横顔は、安心しろと言っているのか、あるいは、何も考えていないのか。もう。ねえ、ボート、乗りに行かない？隣でオールを漕ぐふたりは20代も前半かしら。私たちにも、あんな季節があったわね。

すみません、この辺りでこの流れ、終わりにして宜しいでしょうか。なんだか遠い目になってしまいましたね。もちろん、単身でのお住まいでも、全く問題御座いません。 

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