【募集終了】丘の上の離れ ~TOKYO State of Mind~

市ヶ谷駅。駅の北方面。お堀を超えて、牛込中央通りを北上した砂土原町。周囲は印刷村とでも呼べてしまうエリア。牛込をさらに北上すれば、新潮社。文学の匂いが程よく香る空気感。そんな砂土原町エリアの路地裏の先。丘の上の、ちょこんとしたマンション。

マンションの4階までは階段で。4階にあがると、天井が吹き抜けて、空が。春の到来がうっすらと感じられる雲を携えた、空。なんだか気持ちが良いですね。借主を募集しているお部屋は4階の一室。階段をあがって4階、渡り廊下を進んだ、他のお部屋とは離れた場所の一室。

玄関ドアを開ければ、シンプル。一言、シンプル。ミニマルな方には良いかもしれません、などとお決まりの紹介をしたくはなりますが。なんとなくですが、これから社会人になる方がここに住んだらいいのにな、ってフワッと思いました。そんな曖昧な思いの所以は、後ほどに。そして、視界の先のルーフバルコニー。

良いですね、この景色。土地の起伏が生み出す眺めの妙。一見して、コンクリートジャングル。しかし、目を凝らすと意匠に拘った建物がチラホラ。あのマンション、お金持ってる人住んでるんだろなー。みたいな。対して、このお部屋は、非常にコンパクト。

東京って、小さすぎる存在の自分を、なぜだか何か出来てしまいそうな気にしてしまいがちな場所ですよね。湧き上がる根拠のない自信。お金はないけど、思いはある。やがて訪れる挫折の気配など知ってか知らずか。部屋が狭かろうと、心は大海。見上げる空さえ広ければ。

ほとんどお部屋の紹介しておりませんが、大丈夫でしょうか。ほぼポエムですが、皆様のトイレのお供くらいになれていたら幸いです。それで、代わりと言ってはなんですが周辺のことを少しだけ。市ヶ谷~四ツ谷の線路沿いには、それはもう大変に素敵な桜並木が。仕事ですんごい失敗した後なんかは、傷を癒すのにぴったりかと思いますが、どうなんでしょう。休みの日などは、もう市ヶ谷駅前の釣り堀に行ってしまって。昼飯は近くのモスバーガーで。夜はあれですね、歩いてしんみち通りいけますし、足を伸ばせば荒木町。趣向を変えての、神楽坂。夜は人気のないこのエリアですから、ピンク色した頬も、撫でる風受けてこの部屋に帰る頃には、火照りはスッと体を抜けて、心は整っているのかもしれません。

会社って、仕事って、いろいろあるかと思いますが。気を抜きつつも、気張っていきたいものですね。

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