国立秋物語 '21

(本物件写真はクリーニング前の状態です)

肌を撫でる風に冷たさ感じるようになってきました。秋の気配をうっすらと感じる今日この頃(2021年9月８日現在)、みなさま如何お過ごしでしょうか。秋の気配を感じると、どうにも身を置きたくなる街というものがあって。それは、神宮外苑、四谷三丁目、そして国立で(私調べ)。落ちゆく木の葉眺めながら、少し早めのマフラーでも首にかけて。紀伊國屋で買ったバゲット片手に帰る家がですよ、なんともオシャレで、心の襞をざわつかせる情感さえも併せ持つ空間だったなら。それはもう国立秋物語とでも呼ぶべき生活なんじゃないでしょうか。何を言っているのかわからないと思いますので、早速本日の物件を紹介させてください。

国立駅北側の出口を出て、閑静な住宅街を抜けた先に出現するなんともデザイナーズな建屋。こちらです、こちらの3階のお部屋が借主を募集中です。互い違いの外観、打ちっ放しのコンクリートに白の塗装。経年による汚れは、目を凝らせば分かる程度で、竣工当初の質感を今も備えていて。この外観だけで3杯いけるのは私だけではないはずです。もちろん、お酒の3杯のことです。失礼しました。

砂利敷のエントランスを抜けて、オートロックの鉄格子を開ければそこはコンクリートに囲まれた階段。エレベーターはありません。進むこと3階、ふと見上げればポッカリと口を開けた円形のトップライト。抱えたバゲットで、今日は何ピンチョス作ろうかしら、などという思いも一旦停止して、スッと意識がリセットされる感覚。もうこの空間だけでこの建屋の虜なのですが。ところで室内にはシューズボックスはなく、玄関ドア外側にちょっとした下足入れが設置されています。

玄関ドアを開ければ、室内へと繋がる細く短い通路。壁面の大きな窓がポイントです。窓の外にはバルコニー 。写真では分かりづらいですが、玄関ドア開けたその視線の先に、窓の外の広がりある空間が目に飛び込む様はやはり心地よいもので。

23.7帖の室内ですが、浴室とトイレを囲むような回廊仕様。大きめの窓が本当に心地良くて、それでいて外の景色が見えるから空間的な狭さを感じさせない設計。エアコンがビルトインタイプ、というのがこの空間に本当にフィットしていて大変に嬉しいところです。この空間で据え付けタイプだと、ちょっとあれですよね。

この物件のハイライトって、私2つあると思うんです。ひとつはこの光の回廊。コンクリートの壁面って光を受けて表情が生まれる様が素敵なのですが、北東壁面側の浴室に繋がるこの細い廊下が、本当にスン、とする空間で。あえて室内照明はつけずに、自然光によるコンクリートの質感と白の壁面に生まれる光と影のコントラストを楽しんで頂きたい所で。(知らんがな、ですかね)

もうひとつのハイライトも、お伝えして宜しいでしょうか。このバルコニーです。国立の空の下で感じる浮遊感。写真は曇天なのですが、それはそれで悪くない気がして。晴天の日もまた気持ちが良さそうですよね。デッキチェアに揺られながら、ラジオでもゆっくりと聴きたいところです。バルコニー は若干の傾斜があります。その点だけご注意ください。

ご興味のある方、お問い合わせフォームからご連絡下さい。