裏手のUndercover

何事にも、裏の魅力ってあると思うのですが。裏路地。裏口(入学の話ではありません)。エトセトラ。文京区弥生。東京大学のキャンパス群が鎮座するエリアで。威厳ある正門群はもちろん一見の価値ありなのですが、その裏門だったり大学敷地を囲う壁面沿いの通りというのは、人気は少なく、少しウラ寂しい感じのする、しかしなんとも言えない文化的な香りも漂う大変味わい深いエリアも含まれて。例えるならですよ。文化祭が佳境に差し掛かる夜、ほとんどの生徒が後夜祭に集まったあとの校舎の裏とか、そんなイメージなのですが。これほどまでに伝わりづらいイメージってあったでしょうか。大変申し訳御座いません。

そんな(どんな?)弥生の言問通りを一本横道に入った場所にある建屋の一室に、これまたちょっとアジトっぽいと言いましょうか。密やかな、それでいて渋さがグッとくるお部屋がありまして。こちらのお部屋が借主を募集しています。

まずもってですね。玄関ドアを開けますとぐわっと迫る渋い空間。1Kの間取りですので、広くはない廊下。キッチン壁面に設置された照明が、濃いめのブラウンの室内空間を良い塩梅に照らしてくれます。セクシー。

キッチンは、と言えば簡易な食事を作るには不足がなさそうな仕様で。木材の天板はオイル加工のように見受けられましたがどうなんでしょう。濃いめのお酒が似合いそうな雰囲気です。

居室はシンプルなスペースです。片側壁面と天井はコンクリート剥き出しの状態で。このコンクリートが実はダークブラウンの内装を中和して、暗すぎない、渋すぎない、良い塩梅を生み出しているように感じます。床は過去スケルトンリフォームした際に床上げをしているようです。ただ、天井が躯体現しですので、狭さは感じさせません。

天井には配管が剥き出しに。好み分かれるかと思いますが、こちらのお部屋のアジト感を引き立ててくれるようで好印象でした。ちなみにシーリングバーに設置された照明は調光機能がついていて。夜の時間帯なんか、ちょうど良い光量にして、やはりあれですよね。チークダンスですよね。大切な方と。

廊下と居室を隔てるドアの取手だったり。それと、トイレのドアの取手だったり。ちょっとだけ拘りアイテムが選択されています。

私が本日声を大にして申し上げたいこと。オシャレに改修していても、トイレと浴室が汚いとツライ、ということ。その点、こちらのお部屋なのですが、とっても優秀で。浴槽なんかお一人で湯に浸かるにはまったくもって不足のない仕様です。トイレもですよ、清潔感ありますし、なんなら明かりを落とせばムーディーな個室の出来上がりです。リラックして事をなせそうです。

なかなか雰囲気のあるお部屋です。友人を呼んだ密やかなおパーティーなど、催してみるのも良いかもしれません。

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