レトロな外観のオフィスビルや、古びた木造の平屋。
街には古いけれども、再利用すればとても面白く使える物件が眠っていますが、
街の銭湯というのは、中でも特殊な輝きを放つ物件だと思うのです。
今や見知らぬ人と、家ではない場所でお風呂に浸かる行為は、
それほどメジャーな営みではないように思います。
時折外でお風呂に入るとしても、今ではスーパー銭湯や大規模なスパ施設が整っていて、
どちらかというと、不便な街の銭湯に足を運ぶ事は少なくなってきていると思います。
でも、なんというのでしょう。かぐや姫の神田川の歌詞よろしく、
とてもスーパー銭湯では出せない侘び感が、街中の銭湯にはあると思うんです。
昨今の事情からか、しかし街中の銭湯は厳しい経営が続いているのでしょう。
今日の物件のように、廃業する銭湯も珍しくはありません。
残念ながらこちらの銭湯、解体する事が決まっているようです。
出来れば、この侘び感を活かし、別用途で使い続けて頂きたい。
谷中のスカイザバスハウスのように、銭湯をアートギャラリーにコンバージョンした例もあります。
この物件の立地は築地ですので、現代アートのギャラリーとしての利用が当てはまるかどうかは分かりませんが、
築地の雰囲気と、この侘び感を活かし、内外装を少しいじるだけで、
とても良い雰囲気の空間になると思うのですが、どう思われますか?
[物件情報]
所在地:東京都中央区築地七丁目
最寄り駅:東京メトロ日比谷線築地駅 徒歩10分
[本記事について]
本物件の紹介内容は、編集部による空想であり、物件オーナーへの掲載許可等は取っておりません。
紹介する物件が現在賃貸可能かどうかの確認は取っておりませんので、
あくまで、もしこの物件を賃貸できたら、、という空想の範囲で紹介内容をお楽しみ下さい
(text by 編集部)
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